セオ部(SEO部)

アドテク、キャリアは他の人に任せて、SEOトピックと持論を語ることにします(小学生、業界人向け)。

Web業界の転職理由を年代別にカテゴライズしてみた。

Web業界は不思議な業界です。国内で唯一成長産業でもあり、最も歴史の浅い産業でもあります。そのためキャリアとしての選択肢も多く、キャリアのモデルがなかなか見えづらいという問題もあります。

僕がキャリアコンサルタントをしていた頃の所感で言うと、優秀な人ほど選択肢があり、悩みます。どれが正しいのか分からなくなります。知人に誘われてノリで入社、悩んだ末に勢いで転職、こういった例は皆さんの周りにも結構あるのではないでしょうか。僕がWeb領域で転職サポートをしていた経験から、転職理由を年代別でカテゴライズしてみました。

 

20代と30代で異なる転職理由

これまで年間100名以上の方とお会いしてきましたが、大多数の転職理由はこんな感じにまとめられます。それぞれの年代で特徴が出ているのが面白いです。 

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求人広告を見る際に気を付けるべき5つのコト

人材業界にいたからこそ、求職者の方にはハッピーになってもらいたい。だからこそのエントリーです。今後、深めの話もしていくつもりですが、まずは浅くて薄~い話から。

下記はweb領域全般をメインに記載しています。

 

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  1. 年収表記: 過剰な表記には注意が必要。
  2. 対象年齢: 基本的には20代が対象。
  3. 掲載期間: 消えない求人広告には複数の要因。
  4. 求める経験:掲載内容以外にも条件はたくさん。
  5. 企業の魅力:甘いコトバには要注意。

 

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そういえば、2014年もアドテック東京に行ってきたんだった【後編】

前回に引き続き、アドテック東京の話。

後編です。

------トピックス------

  1. 【前編】アドテック東京2014の変化
  2. 【前編】アドテック東京2014のテーマピックアップ
  3. 【後編】異色の取組み例
  4. 【後編】発見!尖ったブース
  5. 【後編】アドテック東京名物、アドテクグッズ!

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そういえば、2014年もアドテック東京に行ってきたんだった【前編】

先月の話にはなりますが、アドテック東京に参加してきました。話題はハロウィンに総取りされていながら、そういえば、って感じです。ここ3年ほど連続で参加していますが、今年ならではのテーマもあったので、そこらへんを書いてみます。

 

------トピックス------

  1. 【前編】アドテック東京2014の変化
  2. 【前編】アドテック東京2014のテーマピックアップ
  3. 【後編】異色の取組み例
  4. 【後編】発見!尖ったブース
  5. 【後編】アドテック東京名物、アドテクグッズ!

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ネイティブ広告は単なるキュレーションメディア戦争の産物。

最近、「ネイティブ広告」「ネイティブアド」という文言を見かけるようになった。アレ?ついに広告も母国語の人が出てきたんだ、と訳の分からないことを考えながら調べてみたのですが、流行りの広告スタイルっぽいですね。とはいえ、twitterやfacebook、ニュースのレコメンド記事、それからリスティング広告まで含まれるということなので、もともとあった広告を新たにカテゴリー分けしたという方が正確でしょう。

Facebookの広告も、Outbrainのレコメンデーションも、Googleの検索結果ページに出てくる検索連動型広告も、それぞれがその媒体の中に自然に出てるという意味では、ネイティブ広告なんです。 


ネイティブ広告はコンテンツをブーストするツールとして機能する【ログリー代表・吉永浩和氏インタビュー】 (1/3):MarkeZine(マーケジン)

 

新しいサービスは、一般的に、世の中にある「不(不在)」や「負(良くないもの)」を解決するときに登場します。インターネット広告の課題として挙がっていたのはおそらく「バナー広告」のクリック率の低さでしょう(0.01%程度)。もう、10000人見て1人がクリックするという現実に、それはそれは大層な鳥肌が立つわけです(もちろん、バナー広告はユーザーにクリックさせるのためだけにあるわけではありませんが)。この問題を解決したい。実際、昨今ではそのための好条件の環境も整ってきたという背景があります。ネイティブ広告が成立するためのポイントは「コンテンツ量」です。スマートフォンの爆発的普及、SNSの一般化、キュレーションサービスの普及。複数のコンテンツをユーザーに提供する土壌が整ってきました。

  


オールアバウトがネイティブ広告の販売を開始、AntennaやOutbrainなどからの誘導も実現:MarkeZine(マーケジン)

 

ネイティブ広告ってのは聞こえはいいですが、ぶっちゃけてしまえば、「記事に扮した広告」ですからね。うっかり面白いと思って読んだ雑誌の記事が広告だったらどうですか?その記事のバイアス性を疑いますし、小バカにされた気になります(個人的な意見ですが)。こんな小手先の広告じゃ何も変わらないですよ。ユーザーは賢いです。広告は広告、コンテンツはコンテンツで見抜きます。おそらく今年、来年いっぱいくらいまでは試金石になるでしょう。News Picksやスマートニュース、グノシーといったキュレーションメディアが出来たてホヤホヤであるからこそ、ネイティブ広告も真新しいものとして注目を浴びているだけで、これらキュレーションメディア戦争がひと段落したら落ち着くんじゃないでしょうか。

 

また、今でこそネイティブ広告の価格は高いらしいですが、広告は完全に需要と供給で値段が付くビジネスです。ネイティブ広告以外に選択肢が無いからこそ今は価格が高いというだけ。


【速報】Gunosyが1回120万円という超高額設定でネイティブ広告の取り扱いを始める | netgeek

 

各社キュレーションメディア運営企業はネイティブ広告の主要プライヤーにはなると思いますが、爆発するのか一過性の流行になるのかは、今後の広告運用にかかっていることは間違いないでしょう。

MarkeZine Day 2014 SSPに参加してみた。

先日、Markezineさん主催のSSPセミナー「MarkeZine Day 2014 SSP」に行ってきました。合計時間4時間の豪華セミナー。しかも無料!今回のゲスト企業はDACさん、adingoさん、kauliさん、ソネットさん&Pubmaticさんのペア。

イベントの対象は媒体社さん。SSPを使って広告収益を向上しましょう、ってのが趣旨。全セッションがSSPに関する話だったので、やや場が間延びしてしまったかなぁーなんていう印象はありましたが、なっかなかお会いできないような方々からのお話だったので、勉強になりました(個人的には米系Pubmatic前川さんの日系SSPに対する「挑戦状」的な講演が印象的でした 笑)。

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結論としては、業界全体が協力しない限り、このRTB領域に未来は無くなってしまうな、と感じています。DSPだけが躍進してもダメ、SSPだけでもだめ、はたまた媒体社だけでもダメ。ぜ~んぶがひっくるめて成長することが大事。決して回し者ではないですが、個人的には、媒体社には積極的にSSPを使ってほしいと思っています。少なくとも、話は聞いてほしい、そう思っています。当然、使って失敗することもあるかもしれませんが、現に使い続けている媒体社さんもいらっしゃいます。それは、押し売りされたわけではなく、利用コスト以上に売上が上がっているからに他なりません。

 

SSPを“パートナー”として使い倒すことが大事。

 多岐に渡るトピックスでしたが、凝縮すると以下です。

 

Ⅰ.SSPとは?

Ⅱ.SSPの今

Ⅲ.SSPのこれから

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Ⅰ.SSPとは?

これは前回書いたエントリーがあるので、割愛させていただきますが、簡単に言うと、媒体社の広告収益を最大限考えている広告配信システムです。

 サプライサイドプラットフォームとは、オンライン広告において、媒体社メディア)の広告販売広告収益最大化などを支援するツールのことである。略して「SSP」と呼ばれることが多い。

引用元:ssp.とは - IT用語辞典 Weblio辞書

 Ⅱ.SSPの今

日本のRTB市場は2011年頃に誕生し、今日までに国内には日系・外資含めて複数のSSP会社が出てきました。市場発生期は、プロダクト、RTBという仕組み時代が特殊で、ある意味差別要因でありましたが、徐々に増えてくると、下記のような競合優位性に集約されるようになりました。

 

1.DSPとの接続数

2.SSPの広告配信精度

 

が、2014年の今は日系外資合わせると20社弱。DSPは30社程度*1。もはや「1」の接続数はほとんど差別化要因にならないんですね。そうなってくると、「2」が重要で、いかに「頭のいい」SSPを作れるかがカギになるわけです。

 

Ⅲ.SSPのこれから

確かに頭の良いSSPを作って広告配信の精度を上げるといっても、テクノロジーですから、これから簡単に模倣されていくでしょう(そうやって世界の技術は発展してきました)。そこでKeyになるのは、3つ目のポイントとなる

 

3.高付加価値の広告商品

です。

 

下記に詳細を書きましたが、これは技術的な優位性に加え、媒体社~SSP間の独占的な連携の強さが求められます。泥臭いアナログな能力が問われるのです。且つ、このパートナーシップは排他的ですので、強い優位性につながります。

 

・プライベートエクスチェンジ

・プレミアムプログラマティック

 

プライベートエクスチェンジ」というのは、簡単に言うと、媒体社に選ばれた会社だけの独占的なオークションです。

RTBには最低入札価格(フロアプライス)という数値があるのですが、媒体社としてはこの価格を少しでも上げたい(儲かるので)。もっとに言うと、入札価格の上限も上げたい(儲かるので)。

そこから生み出されたのが、この「プライベートエクスチェンジ」。もう少し具体的に言うと、広告予算が高い広告主のみの間で開かれるRTBマーケットのことです(ヤフオク!の「メンバーズオークション」みたいな感じ)。

 

プレミアム(人気広告枠)プログラマティック」というのは、今まで純広告として売られていた広告枠をRTBマーケットに放り込んでしまおうというもの。なぜ今までこれが行われなかったかというと、媒体社がプレミアムな広告枠をRTB(オープンなオークション)として出す際、広告主が入札する額が純広告で販売する額を下回る(純広告>RTB経由)ことを危惧していたからです。純広告でも十分高い価格で売れるんですから、いくらになるか分からないRTBに出すのはリスキーですよね。ただ、こうしたプレミアム枠のプログラマティックはアメリカでは行われており、今後日本でも展開が予想されているようですね。

 

他にも「動画広告」「ネイティブ広告」…なんて話題も上がってましたが、話が色々と飛んだり逸れたりしそうなので、またの機会に記載します。

 

テクノロジーがメインのRTB領域ですが、機械では絶対になし得ない「血の通った」仕事が最大の差別化になるんじゃないでしょうかね。

 

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【2017年】社会人留学の転職活動への活かし方!

時間はあるがお金は無い学生。時間はないがお金はある社会人。学生時代に行けなかった留学を、どうにかこうにか時間を作り出して実現する社会人の方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

本日はアドテクからはちょっと離れてキャリアのお話。web業界でも外資系が続々参入して来たり、海外のツールを使う中でより逼迫度を増す「英語」についてです。その中でも「英語留学」について書いてみました。 あ、あくまでもweb業界が前提となっているので悪しからず。

 

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「20代までなら留学もアリっちゃあり」

 ご存じのとおり、Web業界は動きが速いです。たかだか1年、2年という年月かもしれませんが、業界の中はあっという間に中身が変わります(毎年アドテック東京に出ている私も、毎年新しい技術に驚きます)。

20代であれば27、28歳程度までなら、営業力やコミュニケーション力、意欲といったモノをひっくるめてポテンシャルで見られることが多く、求人も選り好みしない限りは結構あります。

一方、30代が転職活動で求められるものは「専門性」と「マネジメント力」(+αで英語)です。30代になってくるとより高い専門性が求められるので、1年、2年空けてからの転職となるとちょっと厳しいかもしれないですね。相対的に求人も減ります。もちろん、100%そうとは言えませんが、リスクは年を経るごとに上がるのは事実でしょう。とはいえ、専門性を培ったことが大前提ではありますが、外資へ舵を切るために、死ぬ気で英語を現地で学ぶのはありですね。外資であれば若手より経験者です。

ちなみに、半年程度の留学を考えているのであれば、お勧めしません。意外とできることは少ないですよ。結局「リスク>メリット」になる気がしますし、半年行くのであれば、夏休みを1か月くらいもらってロングサマーバケーションを満喫したほうがいい気もします。

 

さて、本編は以下のような目次で進めます。

 

  1. 何のための留学か、を考える
  2. 社会人留学のリスクを知る
  3. 留学に行くと覚悟を決めたならやるべき3つのこと

 

 

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  1.何のための留学か、を考える。

うーん、まぁこれは言わずもがなですが、しっかり考えた方がいいですね。見切り発車はホント危険です。せっかく大きなお金と時間を投資するので「行かなきゃよかった…」なんてのは避けたいですし…。それに、「留学の理由」は少なからず面接で聞かれるはずですので、じっくりと考えましょう。

また、キャリアに「ブランク」というリスクを抱えても得たいメリットがあるのかどうか、考えるのも大事です。確かに、お金のある社会人に1年、2年海外で過ごしてみたいという想いがあるのは別に悪いことではないですし、興味を持つことは良いこと思います。でも、なかなか期待通りにいかないのが転職活動です。

当然、会社は「即戦力」を求めます。厳しい話ですが、ただ海外に行きたかったから行き、スキルが錆びついた状態の人を進んで採用したいとは思わないでしょう。留学するリスクとメリットを踏まえてじっくり考えてから踏み出すことをお勧めします。

 

2.社会人留学のリスクを知る

意外と知られていないのは、社会人留学のリスクです。「2,3年社会人をやってお金もたまったし、留学に行くか!」って20代、「一生に一度きりのタイミングだ!」と思い立って海外に飛び立っちゃう30代。こうした方々は私自身多く見てきました。ぶっちゃけますと、留学で経験するようなことは、ぶっ飛んだ特別なこと(シリコンバレーで起業してました的な)が無い限り、キャリア採用ではまず評価されません。見られるのは、あくまでもビジネス上の経験・スキルです。

留学後は外資系企業やら海外現地でバリバリ活躍するなんてことを考えている方は厳しい現実を見ることになるかもしれません(ちなみに、海外現地で働きたい場合は、現地での求職をお勧めします)。英語力がちょこっと伸びたからといって、外資コンサルや外資系企業にスムーズに入れるってワケじゃないですからね。

 

3.留学に行くと覚悟を決めたならやるべき3つのこと

(1)スキルの貯蓄をしておこう!

生憎、どんなチャレンジングな生活をしようが海外留学での経験はほっとんど評価されないです(泣)なので、日本にいるうちに専門性と呼べるようなスキルを貯蓄しておくと帰国後に面接はある程度スムーズでしょう。お勧めしたいのは、単なる無形営業職ではなく、プログラミングスキルやSEMやSEOといった専門性を求められるようなスキルです。補足ですが、有名大学卒の学歴や大手企業出身である程度実績を出されていれば、20代の転職はある程度優遇される印象はあります。

 (2)語学力をどこまで伸ばすか、目標を立てておこう!

語学力を滞在中にどこまで伸ばすか(英語で面接ができるくらい、英語でビジネスの電話ができるくらい等)、自分なりの目標を立てることで、ダラダラしちゃう留学を防ぐことが出来ます。可能なら、インターンシップやワーキングホリディ等を経験するのもいいですね。レジュメに書くこともできますから。

 

(3)帰国後の準備をしておこう!

◎レジュメは書いておこう

帰国後、ドタバタしてレジュメを書くのではなく、ある程度出国前に作っておくことをお勧めします。これは、スムーズに転職活動に臨めるだけでなく、出国前の仕事に関する記憶が鮮明のうちに書くことが出来るからです。

※レジュメの上手い書き方は別のエントリーで記載します。

 

◎求人・業界の情報源は確保しておこう

海外渡航中は日本や仕事のことは考えたくないかもしれません。が、毎日とは言わないまでも、定期的に日常使っていた情報サイトやその他情報源は確保しておきましょう。せっかく身に着けた専門知識が、留学中に置いていかれるのはもったいないです(留学先で学ぶ言語で情報収集するのもアリ)。

 また、可能であれば求人情報も定期的に確認すると良いでしょう。出国前、転職エージェントへ面談に行き、求人を定期的に送ってもらうことも賢いと思います。

 

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ということで、思い立ったが吉日。大学時代に実現できなかった留学は、20代~30歳くらいまでならアリっちゃアリだと思います。そして、できることはできる限り出国前にやり尽し、思う存分留学することをおススメします!