セオ部(SEO部)

アドテク、キャリアは他の人に任せて、SEOトピックと持論を語ることにします(小学生、業界人向け)。

ボーダレスなアドネットワーク企業

アドネットワークは国内でも10以上種類があるのですが、外資系アドネットワークはリーチ率(ユーザーに広告が届く範囲)がハンパないみたいですね。先日書いたインモビの記事に引き続き、今年2月5日発表のアドバタイジングドットコムジャパンのプレスリリースは衝撃的でした。

 

同社アドネットワーク内で広告に接触可能なユニークユーザー数が7,000万人を超え、日本国内でのインターネットユーザーへの広告到達率(リーチ率)が95%に達したことを発表しました。

 出典:プレスリリース | Advertising.com Japan

 

インターネット人口95%の数字

95%…という数字がいかに驚異的かは、下記に掲載したマイクロアドのサイトから拝借した表をご覧になれば明らかかと(出典はComScore)。2012年発表のものなんで1年ちょい経っているとはいえ、国内トップのGoogle Display Network(通称GDN)のリーチ率記録93.0%を2.0%上回る形で発表されてますのはすごい。

 

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国内アドネットワーク(以下;アドネ)も早い段階から運用が開始されていたにもかかわらず、日系より外資系のアドネの方がリーチ率が高いのはナゼなんですかね。そもそも95%ということですが…もはや残りの5%がどこのゾーンかスゲー気になります(笑)

情報通信白書 for Kidsってサイトによると、国内インターネットユーザーは「平成24年末(※2012年末)には9,652万人いたよ」って話なんで今9,700万人以上だと仮定しても、少なくとも9,215万人には接触できるってことになりますね。すげぇ。となると残り5%は500万人。イメージとしては、福岡県の人口分まるまるですね(東京ドーム約100個分の人口)。

単純に「リーチ数=囲っているメディア数」ではないので、おそらく国内に一定数いる外国語利用者をつかめているかどうかってのもポイントなんでしょうか。ただ、在日外国籍の方は2010年現在で約200万人強(参考サイト)なので、それは軽く超えてますよね。う~ん、ますます謎です。。

 

 

戦略的な話をすると、メディアを押さえるのは大きいです。90年段半ばに電博がメディアレップを押さえこもうとした戦略に表れていますが、アドテクノロジーを活用する場合にアドネやアドエクスチェンジは避けては通れませんので。

とはいえ、日本勢も黙っちゃいません。マイクロアドが頼もしい発言をしてくれてます。

現在はPCとスマホがメインですが、デジタルサイネージなどの新しいメディアにも広告配信を行っていくことがテーマの1つです。面を増やしていく活動です。また、2014年は弊社が提供するサービスを東南アジアの主要国全てに対応できるようにしたいですね。

 ASEAN版、広告テクノロジー業界マップ2014 (ディスプレイ広告)&東南アジア市場トレンド:株式会社マイクロアド 渡辺氏インタビュー | Exchangewire Japan

 興味深い記事なので、ぜひこちらもご覧くださいませ。日系アドテクベンダーの海外展開に関する話は今後も注目です。