セオ部(SEO部)

アドテク、キャリアは他の人に任せて、SEOトピックと持論を語ることにします(小学生、業界人向け)。

文系卒はアドテク企業じゃなくて、まずSEOってのもよくね?

ブログ名に「アド」「テク」が入っているのに何言ってんだ、って感じですけど。

 SEOは「スパム」のイメージが付きまとったり、「廃れてる」感があるのかもしれませんが、個人的には、Webマーケティングの中では一番可能性を感じています。これからは特に、です。

アドテクはエンジニアが主役

ぶっちゃけてしまうと、アドテクはエンジニア、つまりは理系のフィールドだと思ってます(ちなみにここで言うアドテクってのはRTB関連を指しています)。

アドテクの裏側にある世界観って言うのは、人間じゃできないことをテクノロジーで解決しようぜ、ってことなわけで、すなわち、良いプロダクトを作れるかどうかがカギになってるわけです。プロダクトがダメダメなら、いくらキラキラなマーケティングプランを練ったとしても上手くいかない。「100万人にアプローチ、そのうち50%のユーザーにアナタの広告が見られて、うち20%がCVにつながりますよ」というのと、「1000万人にアプローチ、そのうち80%のユーザーにアナタの広告が見られて、うち20%がCVにつながりますよ」ってのじゃ答えは明白。

エンジニアとしていいプロダクトを作り続けたいという想いがあるのであればいいのかもしれませんが、「人にしかできないことをしたい(悪く言うと、技術力を持っていない僕みたいな)」人にとっては、かなり可能性に限界があるんじゃないでしょうか(もちろん、楽しさもいっぱいありますよ!)。

SEOはレシピづくり

打って変わって、SEOはというと、Webマーケティングの中で唯一自動化できない仕事だと思っています。もちろん、エンジニアのスキルはあった方がプラスになりますし、必要なSEOツールもたくさんありますが、アドテクの自動化とはちょっと違います。

例えば、「Aが生じたら、Bという解決策を自動的に提示する」ということはできません。「『スマホ』というキーワードの順位が3位以上下がったら『スマホ』をタイトルの前半に組み込んで、サイト内の『スマホ』というキーワードの出現率を55%に上げましょう」というプログラミングは現実的にはありえないし、技術的にできたとしても効果がないでしょう(笑)

常にアルゴリズムの更新を続けている(年間600回だとか)検索エンジンの考え方やSEOの基本的な知識は必要だけど、ルールを覚えてそれ通りにできる仕事は少ないです。対処すべき問題は同じように見えても、置かれている状況が全く違うのであって、網羅的にあてはめられる解決策は無いんです。その時の検索エンジンの状況も違い、競合の状況も違い、扱っている商品種類もサイト数も規模も違う。サイトごとに躓くところは千差万別。

例えるなら、SEOの提案書はレシピみたいなものですね。クライアントさんが用意している食材や使える調理道具やインフラ内という制約の中、どうすればお客さん(ユーザー)に満足してもらえるような料理が作れるか、を考える。答えは用意されているわけでなく、作り出すしかない。そのためも、たくさんのレシピを学んで、新たな発想をする。その繰り返しです。

「人にしかできない仕事が残る」ってよく言われてますけど、まさにSEOにはそんな可能性を感じてます。検索行為も当分なくならないと思いますし。AdwordsもDSPも使わず(使ったらより良いものになるコトもありますよ!)、自身のマーケティング力、クリエイティブ力、Web開発力、プロジェクトマネジメント力等々を使いながら課題を解決していく仕事です。コンテンツマーケティングが流行ってる今も、参戦する楽しい時期だと思いますよ(何十年間も今みたいな盛り上がりは続かないと思うので)。コンテンツマーケティングについてはまたお話しします。

 

あ、ちなみにLinkedinが発表した2014年にリクルーターが求めたスキルランキングでベスト5にSEM/SEOがランクインしてましたね。 まだまだおすすめ職業です。

何かご質問、お困りのことがあればお問い合わせフォームからご連絡くださいませ。

(最近質問が結構来てますので、お返事が遅れてしまったらすいません)