セオ部(SEO部)

アドテク、キャリアは他の人に任せて、SEOトピックと持論を語ることにします(小学生、業界人向け)。

検索行為ってよくよく考えたら必要じゃん?(SEMはまだ死なない)

人類の歴史は好奇心(知りたい!)の歴史

SEM(検索エンジンマーケティング)は(まだ)無くならないと思ってます。アドテクばっかり叫ばれてる感がありますが、人間ができる作業を自動化させる理系エンジニアのフィールドでしょう(これまた今度エントリ―書きます)。

むしろ、SEM周りの転職市場価値が高いですし、この領域にいる方は安心していいと思いますし、これからこのマーケットにチャレンジするのは大アリだと思います。

 ここで言うSEMと言うのは「リスティング広告」と「SEO」ですが、インターネット広告市場において、まだまだ圧倒的な存在感があります。

Googleさんなんかほぼ90%以上が検索連動型広告の売上。収益があるってことは、マーケットがあるってこと。マーケットがあるってことは、ユーザーがいるってこと。sembearさんのブログにはもっと本質的なコトが書かれている気がします。

つまり我々Search Marketerとしての立ち位置はもちろんクライアントの利益側になるわけですが、それは「人が好奇心を持っている」という前提に立脚するわけですね。

もっと言ってしまえばあらゆる消費活動はある意味で好奇心の結果なんです。その好奇心は一企業が情報を押し付けたところでなくなるほどやわなものじゃないし、検索は人間が知的好奇心を持っている以上絶対的に必要な知的冒険であり、大袈裟に言うけど人類の進化の源泉でもあるわけです。

引用:検索エンジンマーケティング考とは

「人類の進化の源泉」というスケール感がいいですね。「どうしたらこの味が美味しくなるだろう」「どうしたら髪の毛をもっときれいにセットできるだろう」。こうした些細な疑問や好奇心が世界中の産業や文化を作り上げていったんでしょうね。今となってはそれが検索という行動に取って代わっていますが、その好奇心はおそらく人類が存在する以上無くならない気がします。…単純に、そんな世界を想像できなくないですか?(笑)気になった曲の歌詞や、本を読んでて出てきた英単語の意味、ギャグは分かるけど出てこないお笑い芸人の名前等々、気になったら検索しちゃいません?w

 

SEOとGoogleがやっと同じ方向を向いた。

これは語弊がありますね。すいません。もともとSEOもGoogleも同じく「検索者に最適なコンテンツを提供する」という方向を向いていたんですが、テクニカルな施策をする方が手っ取り早くクライアントに喜ばれるので、SEOがちょこっと目の前の利益を追ってしまっていた歴史があります。それがGoogleのペンギンやパンダアップデート等をまたいで、ついに「コンテンツSEO」という言葉が出てきてくれたこと(概念はありましたが)で同じ方向を向いた感があって、ますますSEOが面白くなってきたかなぁ~!と感じてます。

SEO単体の市場としては小さいですが、コンテンツマーケティングやアトリビューション分析(平たく言うといろ~んなマーケティングの効果を同じ物差しで分析すること)によってトータルのマーケティング予算から自然検索流入へ予算分配される動きが出たりと今後ちょっとずつは大きくなると思ってます。

ただ、僕は単なるSEO市場の伸びではなく、市場のの中身やSEOで求められるモノがガラっと今までと変わっていくんだろうな~、という時代にいられることにワクワクしてなりません。

SEOはこれまでのようなテクニカルな施策ではなく、ユーザー目線に立ったコンテンツ提供、質の高い検索体験の実現を求められるようになってきています。つまりは、今までのキーワードマーケティング、サイト開発、制作だけでなく、ソーシャル、クリエイティブといった幅広い領域のスキル・知見を総動員させることになったことが必要になってきています。

SEM市場のこれからのシナリオ

SEM総研の渡辺さんも昨年末にこんなことを言ってます。

大前提として。Googleが何らかの理由でユーザーに使われなくなったとしても、人類が検索活動をしなくなるとは考えにくい。ユーザーのニーズを汲み、別の検索サービスができる。検索の動機も検索者の数だけ存在し、単純化は困難(今日の技術では1人ひとりにパーソナライズ化された完璧なサービスは実現不可能に近い)。Google以外の検索サービスに紐づく形でSEO(検索最適化)いや、SEMという検索エンジンマーケティング存在し続ける、という風に考えています。